ブラック企業

外国人技能実習生の取り巻く環境は人身売買と同一。救済策はあるのか?

首都圏やその近隣にある埼玉、栃木、茨城、群馬、長野で家畜や農作物の盗難が相次いでいます。豚だけでも500頭以上盗まれているので専門性が高い組織的犯行とみて警察は捜査を進めています。

犯人グループの目的が食用なのか換金なのか定かではありませんが、農業、畜産業に従事する方々が丹精込めて育てあげたものを身勝手に平気で持ち去るのは絶対に許されない行為です。

9月6日〜9日の間では、長野でぶどうの窃盗により強盗致傷容疑でベトナム国籍の農業実習生と無職の高齢男性が相次いで逮捕されました。容疑者等は、「自分たちで食べるため」と供述してますが随分浅ましい行為です。人様のものを盗むことがどれほど多くの人に迷惑をかけるのか深く考えていないのでしょう。

被害を受けるのは直接的な生産者だけではありません。取引先や商品を運んでくれる運送業者など多岐に渡ります。そういったことを考えられないようであれば犯人は再犯を繰り返すでしょう。

弱者を量産する日本社会

しかし、金欠で生きるためにやむを得ずなら今の日本社会においては致し方ないかとも思えます。現代日本は弱者に厳しく排他的なほど自己責任論が飛び交っているからです。

それを理解しているのは意識高い系の日本人のみで外国人非正規労働者の多くはその日を生き抜くことだけで精一杯です。日本語がたどたどしい外国人は自由を奪われ都合のいいように利用され使い捨てのような扱いを受けてしまうでしょう。

現に日本人と同じ作業をしているにも関わらず最低賃金以下で働かせられ切羽詰まった生活を幾年も続けることになっています。ほんのわずかな収入しかもらえないとなると、物事を深く考える余裕が無くなり自己実現など夢のまた夢でしょう。

逃げ場のない外国人技能実習生

特に酷い扱いを受けているのが外国人技能実習生です。農業の他に介護や食品加工などがありますが、時給が最低賃金以下と明らかに不当な扱いを受けており長時間労働は当たり前。休日は週に1回あるかどうかという過酷な奴隷生活を強いられています。

途上国に技術を伝える国際貢献というのは建前で、実状は情弱な外国人を非人道的な待遇で強制労働させることがまかり通っています。日本に来るために借金を背負って来る人が大半なため、その弱みを握られ強気な発言ができないのが現状です。

彼らに逃げ場も逃げ道もありません。帰国できるようなまとまったお金もなければ頼れる人脈もないのです。この話は氷山の一角ではなく介護職だけでも事業所全体の7割以上が違法労働を強制させているデータがあるほどです。(現在そのデータはサイト運営者によって削除されているようです)

最良な救済策はあるのか?

実習生の活躍は本国の送り出し機関から日本の監理団体、そして各都道府県の企業に受け入れられることで成り立っています。しかし、現状は人身売買そのもの。契約した受け入れ企業のパワハラ・セクハラ、またはそれ以上の理不尽から逃れようとして失踪すると、在留資格に違反することになり日本の法律で罰せられることになってしまいます。

仮に運よくその職場から離れることができても、また別の受け入れ先へ『売られる』ことに変わりはありません。少子高齢化が進む日本において外国人労働者や実習生の存在は必要不可欠のはずなのですが、人身取引犯罪の温床になっている可能性があるにも関わらず日本政府はそれを無視し続けています。

政府が本腰を入れて対策しない限り、実習生に明るい未来はありません。日本に実習に来る予定のアジア各国の人たちには、日本で働くメリット・デメリットをよく精査した上で判断してもらいたいものです。

まとめ

いずれにせよ実習先で一人の人間として扱われていないのは明白です。奴隷的強制労働に超低賃金、心身ともに虐待される環境は必ず遺恨を残すでしょう。一部の日本企業が実習生を『交換可能な安い労働力』と認識している一方、本国へ強制送還された方々は『親日』から『反日』へと意識が変わり復讐の機会を窺っているかもしれません。

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みやじょう
大分県出身、神奈川県在住のアラサー。 海より山好き。温泉旅行好き。 会社員の傍ら副業でブログを継続中。