ブラック企業

物流業は運輸サービス業。 重労働だけど低賃金は当たり前

この記事では経済の血液循環ともいえる『物流』について取り上げていきます。

僕達が生活する上で必要不可欠な存在である『物流業』は労働環境の悪さや給与所得の低さから不人気の職といって間違いありません。入ってくる人の多くは車好きであったり黙々とする作業が好きだったりしますが、中には事情があり仕方なく従事している人も一定数います。

大卒や高い志しを持った人は海外に赴任したり本社勤務でエリート街道を歩むことができるのでしょうが、それ以外の免許と資格があれば誰でもできる仕事というのはどこの企業も人手不足のようです。

どこもかしこも車社会なので物流に携わる人たちは中型以上の免許があれば皆ドライバーをやっているのですが、ご存知の通り20代、30代の若手は少なく40代、50代の世代が日本の物流を支えているといっても過言ではありません。中には60代もいるのですから先行きは不安だらけです。

それもそのはず。あるときまで普通免許取得と同時に「中型トラックも乗っていいよ~」だったものが、輸送トラックの事故防止を図るため道路交通法が一部改正され平成19年6月2日に概要が施行されました。

今まで8トン未満の自動車が「普通」の扱いだったのに対して、改正後は「5トン以上に乗りたかったら中型免許取ってね~。受験資格は20歳以上で運転歴が2年以上ないとダメだよ~」になったのですから、改正後に中型免許を取ろうとしても、その分お金と時間がかかってしまいます。それによって若年者の運送業離れが深刻化になったのです。

当時、地元である大分県のドライバー(4t以下)の平均月収は20万円ほどでした。それに対して労働時間は12時間以上が当たり前。他業種のような8時間労働、昼休憩1時間という概念はありません。また、ほとんどの企業は給与が固定制で、その中に残業代が含まれています。いくら車の運転が好きだからといって長時間労働の末、低所得で体を壊してしまっては元も子もありません。

特に繁忙期に限って心身ともに被害を受けるのはドライバーさんです。所定の位置にトラックが停車して、そこから荷物を送る場所を『バース』というのですが、そのバースの受付予約に間に合わないとドライバーさんは延々と待たされます。行列のできる飲食店のレベルではありません。最長で12時間というえげつないことがありました。もちろんドライバーさんはしびれを切らします。でもキレても事態は改善されないので待ってもらいます。

日本の労働で最も過酷なのは貨物ドライバーだと断言します。これほど時間と体力を奪われる仕事は外国人実習生をこき使う違法労働くらいでしょう。

長時間待たされたあと荷物を積み下ろすのですが、商品が載ったパレットをそのまま積み下ろすのか、商品をひとつずつ積み下ろすのかで時間と労力が大きく異なります。

パレ積みパレ下ろしの場合、引き取り先で荷物を受け取ります。そして、納品先でフォークリフトを使って運んでもらうだけなのでドライバーの負担が少なく作業効率がよく時間も大幅に短縮できます。しかし、バラ積みバラ下ろしであれば、荷物の量によりますが引き取り先で2〜3時間、納品先でも2〜3時間かかるのでライザップよりもはるかにきつい労力が必要となります。

例えば10tトラックに1個あたり10kgの業務用冷凍食品1,000ケースを積んで下ろすという作業が週5日続くとしたらどうでしょうか?誰もがやりたくないはずです。その超重労働を日々担ってもらっているおかげで僕たちの生活は豊かなままでいられるのです。

コンビニ、スーパー、飲食店で品切れにならないのは誰のおかげでしょう?再配達を申し込んでも無料で届けてくれるのは誰のおかげでしょう?届いた荷物の外箱がへこんだりしていないのは誰のおかげでしょう?

物流の担い手の高齢化が進み人手不足がより深刻になれば、僕たちの生活の質が不安定になるのは明白です。そのうち再配達が有料になったり送料が増額になったりと、企業努力ではどうにもならないことが近い将来いつ起きてもおかしくありません。

すべての企業は『顧客第一主義』です。BtoBで取引が行われるので下っ端に恩恵はありません。荷主が指定した日時と場所にモノを運ばなければならない肉体労働なので世間が思っている以上に給与は低いです。生活は出来ますが贅沢はできません。将来の資産形成など不可能に近いです。
よって賃上げが期待出来ない以上、会社に頼ってはいけないのです。

ABOUT ME
みやじょう
大分県出身、神奈川県在住のアラサー。 海より山好き。温泉旅行好き。 会社員の傍ら副業でブログを継続中。